愛媛国体、経済効果607億円 IRC推計
いよぎん地域経済研究センター(IRC、愛媛県松山市)は29日、2017年の愛媛国体・全国障害者スポーツ大会の経済波及効果が607億1800万円になるとの推計を発表した。県や市町が支出する概算事業費の約1.45倍に当たり、IRCは「建設業や宿泊・飲食業など地元に与える影響は大きい」としている。
競技関係者やボランティア、観覧者など延べ約70万人が参加するとして試算した。効果の内訳は施設整備費と運営費などに、参加者の消費支出額を加えた直接効果が406億7500万円。直接効果によって県内産業の生産活動が促進される間接効果を200億4300万円とした。
国体開催のプラス面として、交流人口の増加やスポーツ関連消費の活発化などを期待。一方、マイナス面としては一般観光客の減少や公共投資の反動減、施設維持コストの発生を挙げている。