JR四国は29日、松田清宏相談役(69)がスペインから名誉領事に任命され、10月3日に高松市の同社所有ビルに名誉領事館を開設すると発表した。愛媛など中四国9県を管轄する。
 四国4県が四国遍路の世界文化遺産登録を目指し、既に登録されている「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」があるスペインと交流を深めていることを踏まえ、松田相談役は「文化、経済、スポーツなどいろいろな分野で両国の交流人口の拡大に努めたい」と話した。
 任命は8月23日付。JR四国によると、中四国には約100人の在日スペイン人がおり、東京の大使館への各種申請の取り次ぎなどにも対応する。
 スペインの名誉領事館は札幌、名古屋、大阪、福岡に続き5カ所目。松田相談役は両国の親善を図る香川日西協会の会長も務めている。