愛南唯一のボウリング場、営業を休止
愛媛県の愛南町唯一のボウリング場として約44年間、住民に親しまれてきた「ボウルサンパール」(同町御荘平城)が31日、施設の老朽化や利用客の減少を理由に営業を休止した。手書きのスコアカードなど、開業時と変わらぬレトロな雰囲気の場内では、日中から多くの親子連れらが訪れ、別れを惜しんだ。
運営するサンパール観光(同町)によると、ボウリング場は1972年4月にオープン。当時は競技ブームまっただ中で、利用客は年間約2万人を数えたが、地域の少子高齢化の進展などを背景に、近年は年間8千人程度にとどまっていた。
大幅な改修もなく44年間、稼働を続けているボウリングマシンだが、製造企業が事業から撤退しており、故障部品の取り換えが困難なことも理由という。併設のホテルとレストランは営業を継続する。