四国電力は9日、伊方原発(愛媛県伊方町)で発生した低レベル放射性廃棄物を青森県六ケ所村にある日本原燃の「低レベル放射性廃棄物埋設センター」に向けて搬出するため、専用船への積み込み作業を実施した。200リットルドラム缶640本分で、搬出は2015年9月以来で13回目。9日中に出港し、埋設センターへの搬入は13日に完了する予定。
 廃棄物は2000~13年度に放射線管理区域内で使用した金属配管やプラスチック、保温材などで、圧縮後にモルタルを使ってドラム缶内で固形化。専用の運搬船への積み込み作業は8日に始めた。9日も、固体廃棄物貯蔵庫でドラム缶8本が入ったコンテナ容器をトラックに積み、放射線量率の測定などを行った後、荷揚げ岸壁まで運搬してクレーンで船内に積み込んでいった。
 四電によると、伊方原発の低レベル放射性廃棄物の貯蔵容量は200リットルドラム缶換算で約3万8500本。7月末現在で約2万6900本を保管している。