愛媛県今治市大三島の希少な植物や生き物を掲載したパンフレット「生きものパラダイス☆大三島」がこのほど完成した。写真をふんだんに使って分かりやすく説明、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容となっており、島内の小学校などに贈られた。
 地元の主婦らでつくる大三島の自然を守る会(菅則子会長、28人)が作成。島内で植物観察などを続ける西条市の小沢潤さん(59)やNPO法人西条まちづくり応援団の協力を受け、約3000部作った。
 パンフレットでは、県レッドデータブック(RDB)に記載されるものを中心に30種を森、里、川、海の生息地別に紹介。四国で唯一、大三島で自生するイトクズモのほか、デンジソウやハマウツボなどの植物、ミドリシャミセンガイやヤマタニシなどの生き物を写真付きで説明している。
 大三島小6年の児童らは「パンフレットを見ながら、生き物などを探したい」と笑顔をみせた。