愛媛県久万高原町の町立久万美術館で10日、「風景の向こう―喜多村知・松田正平」(町、愛媛新聞社など主催)が始まった。名もない景色に目を凝らし独自の風景画の世界を切り開いた2人の洋画家の作品が来場者を楽しませている。11月23日まで。
 毎年恒例の自主企画展。喜多村(1907~97年)、松田(1913~2004年)は「国画会」を発表の場とし、年齢も6歳差などの共通点に加え、いずれも松山市出身の美術評論家洲之内徹が見いだした画家で、油絵による風景画の創作に生涯、取り組んだ2人として取り上げた。
 10月2日午後2時から、俳人坪内稔典さんのギャラリートーク、15日にはデザイナーの工藤波夫さん(東温市)によるワークショップ(定員10人、要申し込み)がある。問い合わせは、久万美術館=電話0892(21)2881。