松山市自主防災組織 統括団体が総理大臣表彰
優れた防災活動を顕彰する2016年防災功労者内閣総理大臣表彰の表彰式が12日、東京・永田町の首相官邸であり、愛媛県松山市の各所で防災計画作成や防災意識啓発などに取り組む市自主防災組織ネットワーク会議(吉金茂会長)など4個人38団体が受賞した。
松山市では1995年の阪神大震災を教訓に地区単位で住民同士が助け合う自主防災組織の結成が進んだ。12年には全41地区で結成され、現在759組織が活動中。会議は自主防災組織が連携する地区連合会を統括する目的で08年に発足し、防災シンポジウムなどを催してきた。活動の中核となる防災士の養成にも取り組み、自治体別で全国1位の3084人(8月末現在)を数える。
吉金会長は「各地域の活発な活動が評価された。住民の防災意識も向上してきており、できる活動を精いっぱいしていきたい」と語った。