住宅地図「はい・まっぷ」の製作・販売などを手掛けた四国唯一の地図専門会社「セイコー社」(愛媛県松山市本町2丁目、郷田ミチ子社長)が8月末で廃業していたことが21日、分かった。同社の代理人弁護士によると、現在は自己破産申し立ての準備を進めており、9月中に松山地裁に申請する予定。
 代理人弁護士の説明では、負債額は約4億円。インターネットの普及に伴いネットで地図情報が得られるようになったことから紙の地図の需要が減少し、ここ数年は経営が厳しく、赤字が続いていた。受注が回復する見込みがないことから、8月31日付で営業を停止。パートを含む従業員9人は同日付で解雇した。