産出した結晶鉱石「輝安(きあん)鉱」の結晶の大きさが世界一と言われる愛媛県西条市市之川の市之川鉱山を多くの人に知ってもらおうと、市教育委員会は鉱山の歴史などを記した英語版の冊子(A4判39ページ)を作った。
 市之川公民館の元館長の故伊藤勇さんが1983年にまとめた本「市之川鉱山の話」を、今夏まで市総務課の国際交流員だった米国人が1年がかりで英訳。公民館の渡辺博毅館長らと協力して道具の名前や重さの単位などを直し、近年見つかった鉱山で働く人々の白黒写真などを載せた。
 冊子は500部作り、市内の図書館などに配布。同公民館では外国人に無料で配っている。市民団体「市之川鉱山の未来を考える会」のホームページにも掲載する予定。