自然の造形 「水石」の趣 松山で愛好家展示会
河川などの石を木製の台座に据え、形や色合いなど自然の造形を味わう「水石(すいせき)」の展示会が23日、愛媛県松山市湊町7丁目の市総合コミュニティセンターで始まった。無料。25日まで。
県内の愛好家12人でつくる八石之会(国分祐三会長)が主催し29回目。石手川や肱川、四万十川など県内外で採取した計34点を出展している。
会場には、約20年間天日にさらして趣を増した「養石(ようせき)」や、クモの糸のような模様が特徴的な「糸掛石(いとかけいし)」など味のある作品が目を引く。特設コーナーには、人の形や動物の姿に見える「姿石(すがたいし)」が並んでいる。
会に入って15年の竹田米一さん(70)=松山市久万ノ台=は「石を眺めると癒やされる。川に探しに行くときはわくわくできて生きがいみたいなもの」と笑顔で話し、国分会長(69)は「水石は二つとして同じ物がないのが魅力。若い人にも興味を持ってほしい」と話していた。