山に児童の歓声 住民と交流 東温・東谷小 滑川地区訪問
東温市則之内の東谷小学校の児童24人が27日、校区内の滑川地区を訪れ、自然や食を通じて地元の人と交流し、地域への理解を深めた。
市企画財政課によると地区の住民は64人で小中学生はいない。児童に滑川に興味を持ってもらおうと、8月に地区にできた滑川清流クラブが企画した。
滑川野外活動研修施設で児童は地元の70~80代の女性たちと協力し、地区で収穫された米6升を二つの羽釜で炊飯。炊きたてのご飯でおにぎりを作った。ナスやキュウリ、干しタケノコなど地元野菜をふんだんに使ったおかずも用意されており、一緒に地域の味覚をほおばった。
滑川渓谷を散策したり、川で遊んだりアマゴの稚魚の放流をしたりと地域の自然も満喫。
6年生の児童は「ご飯を炊くとき暑かった。川は透明で、魚をつかもうとしたけどなかなかできなかった」。地元の渡部昌子さんは「火で米を炊くのは久しぶりで心配だったが、うまく炊けた。子どもたちと一緒で楽しかった」と話していた。