町長辞職に伴い新人同士の一騎打ちとなった愛媛県伊方町長選挙は、2日に投開票される。自民党県連総務会長などを歴任した元県議の高門清彦氏(58)=無所属、伊方町川永田=と、共産党南予地区委員長の西井直人氏(59)=同、松山市中村5丁目=が票の上積みを目指し町内を回っている。
 町内に立地する四国電力伊方原発について、高門氏はさらなる安全対策を求めながら共存を目指す立場。西井氏は停止・廃炉を掲げ、四電や県に要求するとしている。
 高門氏は、2014年の前回町長選に出馬した山下和彦前町長や元町長ら3氏に加え、町議16人全員から後押しを受けて町の「融和と発展」をアピール。人口減少問題や農漁業の発展に取り組み、若者が町に帰れる雇用の創出を訴える。
 西井氏は、廃炉研究施設の誘致や、農漁業、観光の振興など「原発に頼らないまちづくり」を掲げ、共産党の推薦や反原発の市民団体から支援を受ける。介護保険料の減免や学校給食の無料化など福祉や子育て支援の充実を主張する。
 投票は2日午前7時~午後8時に町内33カ所で行い、午後9時40分から町役場で開票される。期日前投票は28~30日の3日間で1514人が済ませ、前回の同時期より611人少なくなっている。
 ◇
愛媛新聞社は2日投開票の伊方町長選の開票結果などを有料携帯サイト「愛媛新聞モバイル」で速報します。