お手玉の全国大会開幕 魅力発信 新居浜
お手玉愛好家の全国大会「全国お手玉遊びの祭典」が1日、愛媛県新居浜市坂井町2丁目のあかがねミュージアムで始まった。お手玉遊びの普及に取り組む「日本のお手玉の会」(宮中雲子会長)のメンバーが各地から集まり、パフォーマンス披露や講演会を通じて魅力を発信している。2日まで。
同会は新居浜市に本部を置く全国組織で、全国に47支部を展開。技術だけでなく、祭典は昔ながらの楽しさを大勢に啓発する大会と位置付け初開催し、北海道から沖縄まで28支部約250人の会員が訪れた。
講演会では、熊本市の医師中原和彦さん(73)がお手玉遊びと脳機能の関係性を解説した。自らが院長を務めるクリニックでうつ病やストレスのある患者にお手玉遊びを勧めたところ、高い効果があったと説明。ゴムひもを付けたヨーヨーお手玉や童謡を歌いながら遊ぶやり方などを提案し「両手が全く別の動きをすると脳はより活性化する」と呼び掛けた。
幅広い年代への普及策を考えるシンポジウムには中原さんや各地の会の代表ら7人が登壇。お手玉を題材にした絵本や紙芝居の読み聞かせ、独自の級認定などが子どもに人気が高かったことなどが報告された。
宮中会長は「お手玉には作る喜び、遊ぶ楽しさ、人の縁の幸せが詰まっている。2020年の東京五輪を絶好の機会と捉え、世界に広めていきたい」と話した。