西条まつり「川入り」終幕 川面、情熱の残照
愛媛県の西条まつりで最多の屋台数を誇る伊曽乃神社(西条市中野)祭礼のフィナーレを飾る「川入り」が16日夕、加茂川であり、神様を乗せた神輿(しんよ)と11台のだんじりが2日間の祭礼を惜しむかのように水しぶきを上げながら勇壮な練りを披露した。
16日未明、お旅所で宮出しをして統一運行を始めただんじりやみこし約80台は、市中心部の商店街や御殿前などを巡回。かき手は大汗をかきながら伊勢音頭を歌い、懸命に屋台を差し上げるなどした。
加茂川の河川敷に並んだ屋台をちょうちんの明かりが幻想的に照らし出す中、金色の神輿が神社のある対岸に向けて川に入ると地元のだんじり11台も一斉に水の中へ。多くの観光客らは、神輿とだんじりが躍動する姿に魅了されていた。
西条まつりは17日の飯積神社(下島山)祭礼で閉幕する。
<西条の秋祭りの写真特集を22日付で掲載します>