松山・中島で地元高生考案ツアー 秋風さわやか銀輪快走
松山北高校中島分校の生徒と自転車で愛媛県松山市の中島を一巡する「中島文化財サイクリングツアー」が16日あり、約50人が周囲23.8キロの島を走り魅力を堪能した。
ツアーは同分校1年生が考案。松山青年会議所主催の「まつやま活性化コンテスト」で最優秀を獲得し実現した。
参加者は、案内役の高校生と10人ほどのグループをつくって穏やかな瀬戸内海やミカン畑の景色を楽しみながら快走。神社や石碑などでは、コンシェルジュの生徒が地域住民に聞いた歴史や逸話を発表し、参加者は真剣に聞き入った。
アップダウンの激しい山道を越えゴールした参加者は、NPO法人「輝け中島」が用意した地元産のハマチやサザエなどをのせた海鮮丼を頰張り、疲れを癒やしていた。
石碑を案内した女子生徒(15)は「中島には活力があることを知ってほしい」と話し、高校時代の同級生と参加した市内の男性会社員(46)は「高校生がお世話してくれてうれしかった。普段なら来ても行かないようなところに行けてよかった」と笑顔を見せた。