松山で伝統文化フェスタ 地域の宝、次代の子どもへ
地域の伝統文化の継承に取り組む小中高校生らによる「子ども伝統文化フェスタ」が16日、愛媛県松山市道後町2丁目のひめぎんホールであり、県内16団体が日ごろ練習を重ねている舞などを発表した。
10月から12月にかけて県内で開催している県民総合文化祭の一環。フェスタは伝統文化に触れるきっかけをつくり、次世代の担い手を育てようと県などが初開催した。
子どもたちは舞台で息の合った鹿踊りや優美な琴の音色を披露。和太鼓の演奏では複雑なリズムを見事に打ち鳴らし「やっ」という掛け声でクライマックスを締めくくると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。家族や友人と訪れた道後小学校4年の男子児童(10)は「迫力があってすごかった。自分も大きい太鼓をたたいてみたい」と興味を持っていた。
このほか茶道や華道の体験コーナーなどもあり、来場者はスタッフに道具の名前や手順を教わりながら懸命にチャレンジしていた。