愛媛県上島町弓削上弓削の高浜八幡神社(亀山和麿宮司)の秋季例大祭が16日あり、20年以上前に途絶えた稚児行列が復活、お年寄りらから喜ばれた。
 祭りに合わせて5、6歳の女児がそろいの衣装を着て上弓削地区内を歩く伝統行事。子どもが少なくなったこともあって1993年ごろになくなったが、行列を懐かしむ声が上がり住民が再開させた。
 16日は午前10時ごろから、約50年前に作られたきらびやかな衣装と冠などを身にまとい、化粧をした女児7人が、だんじりやみこしに続いて神社を出発。お旅所までの約500メートルを練り歩いた。
 日吉莉緒ちゃん(5)と桝田苺子ちゃん(5)は「少し疲れたけれど楽しかった」と笑顔。2人の母親も稚児行列を経験しており「同じ姿で子どもが行列に参加でき、うれしい」と話していた。