愛媛県八幡浜市の9月定例議会で宮内地区公民館(八幡浜市保内町宮内)新築建築主体工事の請負契約締結議案が否決になったことを受け、市は19日までに入札参加者資格などを見直し、再入札を公告した。再入札は11月9日に執行する。
 市によると、高落札率や市外企業への下請け発注の多さなど、市議会の指摘を踏まえて対応を検討。再公告では、A等級(3社)に加えて特定建設業の許可を受けたB等級(1社)が入札に参加できるよう変更した。市外企業への下請け発注を最終契約金額の50%以下にする確約も条件に加え、工事実績で達成できていない場合は最終契約金額の5%の違約金を徴収するとした。
 予定価格は税抜き1億7294万円で、55万円増額した。
 市財政課によると、落札者決定後の11月中に臨時議会で議決を経る予定。工期は2017年3月末までだが、完成は17年度にずれ込む見通し。
 同工事を巡っては、8月の一般競争入札で市内業者が落札率99.1%で落札。市が9月定例議会で請負契約締結議案を提案したが、市議会は反対多数で否決していた。