南予の食の魅力を発信するディナーイベント「南予プレミアムダイニング」が23日、愛媛県西予市宇和町卯之町4丁目の県歴史文化博物館であった。県内外の70人が、海から山まで広がる西予の自然の恵みを生かした創作料理を満喫した。
 「えひめいやしの南予博2016」のコアイベントで、実行委員会が主催。参加10市町で4月から順次開催し、9会場目。「和モダン・ミュージアムレストラン」をテーマに、創作茶寮西村(松山市)のオーナーシェフ西村克己さん(49)が、「ハーブ媛ひらめ」や奥伊予栗、宇和米などを使った7品を提供した。
 参加者は、開放感のあるミュージアムのエントランスで弦楽四重奏の生演奏に耳を傾けながら、和と洋の創作でアレンジされた厳選食材を堪能。音楽に合わせた生け花や点茶のパフォーマンス、巨大風船の中の明かりがさまざまな色で点灯するなどの仕掛けもあり、アートな空間を楽しんだ。
 3世代で訪れた松山市中村3丁目の友岡滋子さん(90)は「料理はもちろん、とても雰囲気がよく、幸せな時間を楽しんでいる」と話していた。
 次回は11月6日に松野町の森の国ホテルで開く。