映画「ことばのおくりもの」完成発表会 「ヒメブタの会」制作
11月6日に開かれる「まつやま市民シンポジウム」(愛媛県松山市、松山青年会議所主催)で上映される市民映画「ことばのおくりもの」の完成発表会が27日、市内であり、監督や主演者が思いや見どころなどを語った。
シンポジウムは毎年開催されており、2016年のテーマは「言葉の力」。映画はシンポの一環で初めて制作され、それぞれが悩みや障害を抱える主人公の3姉妹が家族や周囲との関わりの中で成長していくストーリー。公募した市民約90人がキャストやスタッフを担当し、約3カ月かけて撮影された。
発表会には、自主映画製作団体「ヒメブタの会」代表の森幸一郎監督(47)や長女役の大橋梓さん(20)、次女役の伊藤優花さん(18)が出席。森監督は「熱い心を持った市民によって作られた映画で意義深い」と振り返り、大橋さんは「演技がうまくできないとき、周りの人に言葉を掛けてもらい、言葉の力を実感した」。伊藤さんは「見落としがちな見知った景色や何げない言葉の中にある力を感じてもらえたら」と語った。