津波災害想定、県警と消防が合同捜索訓練 世界津波の日前に
11月5日の「世界津波の日」を前に、愛媛県警と八幡浜地区消防本部は2日、伊方町川永田の室鼻公園周辺で、津波災害を想定した合同の捜索訓練を行った。約55人が行方不明者の救助手順や連携について確認した。
訓練は、南海トラフを震源とする地震で宇和海沿岸を津波が襲い、数日後に多くの住民が海上に流された沿岸部で合同捜索するとの想定で実施した。
付近で行方不明者を捜索中の警察官が公園の沖合約300メートル付近に漂流者を発見し、現地合同指揮本部を設置。県警ヘリコプターから機動隊員が海に降下し、漂流者を救助した。県警のアクアラング隊と消防の水難救助隊は海中で行方不明者を捜索し、遺体に見立てた人形を引き揚げた。
県警警備課の真鍋順信・災害対策官は「互いの装備や手順を確認できた。今後も合同訓練を積み重ね、実際の災害時の対処能力向上を図りたい」と話した。