任期満了に伴う松野町長選挙が13日、投開票される。いずれも無所属新人で、作業療法士養成施設非常勤講師の近藤由美子氏(67)=同町吉野、介護会社社長の山口尊氏(67)=同町松丸、元町職員の坂本浩氏(52)=同=が舌戦を展開。票の上積みへ最後の追い込みを掛ける。
 県内最小自治体として観光振興や農林業再生、人口減少対策などが課題。現町政の継承か改革かを争点に、各陣営は政策の浸透を図っている。
 同町長選初の女性候補の近藤氏は、地道なあいさつ回りを続け、福祉を軸にしたまちづくりや透明性のある町政の実現を訴える。
 元町議の山口氏は、基幹産業である農林業の活性化を最重要課題としてアピール。強固な地盤や知名度を基に、支持拡大に走る。
 坂本氏は阪本寿明町長と多数町議の支援を受け、6次産業化や観光交流人口の拡大を主張。町民ファーストを掲げ浮動票も狙う。
 投票は13日午前7時~午後8時、町内10カ所で行い、午後9時から町コミュニティセンター(松丸)で開票される。午後9時半ごろには大勢が判明する見通し。期日前投票は9~11日に922人が済ませ、2012年の前回同時期より274人増加している。
 7日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は3601人(男1697人、女1904人)。
【松野町長選立候補者 (左から届け出順)】
近藤 由美子(こんどう・ゆみこ)67 無新 作業療法士養成施設非常勤講師、吉野、仏教大
山口 尊(やまぐち・たける)67 無新 介護会社社長(町議)松丸、中京大中退
坂本 浩(さかもと・ひろし)52 無新 元町職員、松丸、松山商大
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