国、県、市町の災害対策本部合同運営訓練が17日、愛媛県庁などであった。南海トラフ巨大地震など広域災害に備え、連携強化しようと手順などを確認した。
 和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード(M)9.1の地震が発生し愛媛県内は最大震度7と想定。県や市町職員、陸上自衛隊など約600人が事前に内容を知らされないブラインド方式で展開した。
 被害が明らかになり始める午前9時にスタート。県災害対策本部にはライフラインや交通網の状況、ヘリコプターの出動要請などが相次ぎ寄せられた。参加者は県災害情報システムを活用して情報を共有しながら対応に当たった。
 中村時広知事は「人命が第一。被災状況や支援情報を適切に住民に提供するように」と指示した。
 訓練を終えた参加者からは「マンパワー不足を感じた」「大きな画面で全員が災害情報システムを見られると良い」といった声が上がっていた。