殺処分された動物を追悼する慰霊祭が17日、愛媛県松山市東川町の県動物愛護センターであった。県民や県内の獣医師、行政職員ら約80人が献花して冥福を祈った。
 センターによると、2015年度に県内(松山市除く)で殺処分された犬と猫は計2772匹。松山市保健所によると、同市では収容中の死亡も含め計813匹。
 慰霊祭では堀内道生所長が「減少傾向にあるものの、誠に残念。一頭でも処分される犬や猫が減少するよう適正飼育などの普及啓発に努めたい」と追悼の言葉。参列者一人一人が白い菊の花をささげ、手を合わせた。
 参列した動物愛護の啓発活動などに取り組む「愛媛リードの会」の女性(53)=西条市=は、愛媛は殺処分数が全国的にも多いと指摘し「現状を広く知ってもらい、一人一人が犬や猫を大切にして責任を持って飼育することが動物愛護につながる」と語った。