岩手日報が特別号外配布、松山など全国5都市 東日本大震災6年
「風化させない」―。東日本大震災から6年を迎えた11日、岩手県の地元紙岩手日報社(盛岡市)は、国内外からの支援に感謝を伝え復興の現状を紹介しようと、愛媛県松山市など全国5都市で特別号外を配布した。
愛媛での特別号外発行は2013年が最初で、15年以降は3年連続。「えひめ愛顔の助け合い基金」を活用した岩手からの修学旅行生招待や全国かまぼこ板の絵展覧会などを通じ両県は交流を深めており、16年の岩手国体から愛媛国体へバトンを託す目的もある。
松山市中心部では11日午前、岩手日報社の3人が愛媛新聞社員と手分けし、3カ所で約800部を買い物客らに手渡した。岩手日報の神田由紀報道部長(43)は「『遠い愛媛まで来て伝えてくれてありがとう』といった言葉や気遣いを多くの方にいただいき、大変ありがたい。震災の教訓を、南海トラフ巨大地震などへの備えに生かしてほしい」と期待した。