愛媛県の松山地方法務局は17日、2016年に扱った人権侵害事件の概要を発表した。新規の救済手続きは302件(前年比33件減)で、最多は公務員などによる人権侵犯94件とほぼ横ばい。うち「いじめ」に対する学校側の不適切な対応などが前年の64件から76件と約18%増加した。
 体罰事案は前年の10件から1件のみと大幅に減少。高校生が部活動中に教員から体罰を受けた事案で、教員に対する説示により反省を促したほか、学校長に教職員への監督、指導を徹底するなど再発防止に向け適切な措置を講ずるよう要請した。