各地の動物園の飼育員らが、飼育や繁殖の工夫、課題などを伝える「動物園大学」が20日、愛媛県砥部町上原町の県立とべ動物園であり、来園者らが種の保存や自然保護の大切さを学んだ。
 京都大と全国の連携動物園が共同で開催。20日は、9園の飼育員が独自の取り組みを語った。
 とべ動物園の前田洋一教育普及課長は、愛媛に生息する日本固有種ニホンイシガメの保全活動を紹介。「生息には川や池、田畑など複合的な環境が必要で、河川工事や水田の減少が懸念事項」と話し、外来種との交雑や密輸の問題を提起した。