愛媛県内唯一のカツオの水揚げ基地である愛南町鯆越の深浦漁港で初ガツオの水揚げが始まった。愛南漁協によると、四国沖のカツオは不漁が続いていたが、今季は3月中旬ごろから水揚げが本格化。近年にない好調な出足といい、市場には青光りする新鮮な魚が並んでいる。
 22日は午後から、高知県の竹神丸など3隻が相次いで入港。愛南町の沖合で当日に釣り上げたカツオ計7トンを水揚げ。一本釣りしたカツオを船上で血抜きするなどして、高い鮮度を保つ愛南漁協のブランド魚「愛南びやびやかつお」14匹も町内の取り扱い店舗などに出荷した。
 漁協によると、四国沖では近年、カツオの北上が遅れるなどし、漁獲量が減少傾向。深浦漁港の2016年のカツオの水揚げは過去20年で最低の約400トンに落ち込んだ。