農林水産物の生産・加工・流通を集約した「総合6次産業都市」を目指す愛媛県西条市で1月31日と2月1日、総合6次産業都市推進会議があった。県内外の識者が、水産環境を把握するための加茂川河口干潟への保護区設定と生物調査や、地元の研究機関「西条大学」設立などを提言した。
 市は2015年度当初予算や、地方創生のモデルケースに位置付けられた「総合6次産業都市推進計画」への提言反映を検討する。
 会議は市など主催で14年に続き2回目。県内外の大学教授ら18人が、31日に水産▽林業(防災)▽農業▽流通・販売促進―の4分科会で協議し、1日に提言。農産品の絞り込みや「販売側からの要求を満たせる栽培方法を農家に伝えることが重要」との意見、全国の識者や企業の「知のネットワーク」を効果的に活用する仕組みづくりを求める声も出た。