企業技術者ら指導、科学イノベーション挑戦講座 松山 小中学生参加
小中学生が科学の能力や意欲を育む「科学イノベーション挑戦講座」が4日、愛媛県松山市文京町の愛媛大であり、市内と砥部町の7人が使わなくなった電化製品から貴金属を取り出す技術を学んだ。
講座は科学技術振興機構の次世代科学者育成プログラムの一環で来年3月まで実施。今回は企業の技術者らが指導する実験などに取り組んだ。
パソコンや携帯電話に含まれる貴金属の回収を手掛ける田中貴金属工業(東京)の奥田晃彦湘南工場長らが講師を担当。幅広い分野で活用される貴金属のうち金は「鉱石1トンの含有量が5~30グラムに対し、同じ1トンの携帯電話で400グラム、DVD―RWで700グラムも含まれている」、国内で廃棄された電化製品が「都市金属鉱山と呼ばれる」と解説した。