300年以上続くとされる「鐘踊り」が28日、愛媛県四国中央市新宮町上山の大西神社境内で奉納された。踊り手は神社のある西庄地区の住民が務めてきたが過疎化が進み、出身者や近隣地区からも参加して継承している。
 県無形民俗文化財の鐘踊りは戦国時代の城主・大西備中守元武を供養する念仏踊りで、踊り手は棒振り、なぎなた、太鼓などの22人。「カン、カン、カーン」と高く響くかねや、太鼓のリズムに合わせ、休憩を挟み約2時間半、勇壮な舞を繰り返した。最後は扇子を手に別れを告げる踊り「ヤレトウ」を演じ、秋を思わせる風の中、祭りを終えた。