東中予と南予の一部が暴風域に
大型で強い台風11号は16日午後11時ごろ、高知県室戸市付近に上陸し、愛媛県は東中予と南予の一部が風速25メートル以上の暴風域に入った。県内には17日未明に最接近する見込み。松山地方気象台は16日午後3時20分、県内に暴風波浪警報、東中予に大雨洪水警報、東予に高潮警報を発表。暴風や土砂災害のほか、潮位の高い大潮時期と重なるため高潮などへの警戒を呼び掛けている。
気象台によると、17日にかけて東中予で1時間に80ミリの猛烈な雨、南予では50ミリの非常に激しい雨が降る見込み。17日午後6時までの24時間雨量は多い所で東中予300ミリ、南予200ミリ。最大瞬間風速は県内全域で陸上35メートル、海上45メートル。波の高さは東中予3メートル、南予はうねりを伴い6メートルの予想。
県災害警戒本部などによると午後9時現在、土砂災害の恐れがあるとして新居浜市の212世帯437人に避難勧告を出し40世帯52人が避難。愛南町や四国中央市などの160世帯205人が公民館などに自主避難した。高潮警報発表に伴い、午後3時20分、県水防本部を設置。松山市と砥部町、伊方町の計54戸が一時停電した。西条市道関屋山之内線と瀬戸内しまなみ海道来島海峡大橋の原付き・自転車歩行者道などが通行止めとなった。小中学校計5校が臨時休校、小中学校と県立学校計405校で終業時刻を変更した。