熊本県を中心に相次ぐ地震を受け愛媛県松山市は19日、災害時の相互応援協定を締結している熊本市に、食料や飲料水などの救援物資を送った。2012年の締結以降、協定は初適用。
 18日に熊本市から要請があった、高齢者にも食べやすく水や湯を加えるだけのアルファ米5100食分や、乳幼児の粉ミルク(アレルギー対応品含む)、紙おむつなどを松山市の備蓄から選んだ。市と災害時の輸送協定を結ぶ県トラック協会松山支部を通じてトラックで届ける。
 市役所での出発式で野志克仁市長は「夏目漱石のつながりから観光分野を中心に交流してきた。物資を安全・確実に、私たちの心とともに届けてほしい」とあいさつ。ドライバーの山口真さん(43)は「被災者に一刻も早く届けたい。市民の気持ちを代表して頑張る」と述べた。