松田教授(今治明徳短大)が幼児教育本を出版
愛媛県の今治明徳短大幼児教育学科の松田ちから教授が、大人と子どもが心通わせスキンシップを図るためのCD付き書籍「1歳からの子どもの発達を促すタッチングケア」(合同出版、1944円)を25日に出版する。3歳ごろまでを対象に脳の発達と運動機能を高める25の「愛着形成プログラム」を掲載している。
同プログラムは子どもの情緒を安定した形で発達させるのが目的。松田教授が勤務していた知的障害児らの通園施設で1990年ごろに考案した。
「子どもと接する中で自然にメロディーが浮かんだ」という自作曲に合わせた触覚刺激や模倣遊びなどを紹介。手順のイラストと子どもの視線、表情、リラックス度などのチェック項目も設けた。4~10歳ごろを対象にした心と体をほぐす体操や、だだをこねる子どもへの対応も盛り込んだ。
松田教授は「スマートフォンなど情報機器の発達や共働きの増加でスキンシップが減っている」と指摘。「大人と子どもが家庭や幼稚園、保育園で楽しく遊び、心のつながりが芽生えるきっかけになれば」と話している。