南海トラフ巨大地震などを想定し、愛媛県民が一斉に身を守る行動を取る防災訓練「シェイクアウトえひめ」が17日、初めてあった。主催した県には約30万人(2224団体)が参加登録。午前11時になると学校や職場、自宅などで1分間、机の下に潜ったり、屋外では落下物を避けたりして頭部を守り自分の命を自分で守るよう再確認した。
 県防災危機管理課によると、シェイクアウトは米国で始まった訓練。日本国内では2011年の東日本大震災以降、全国で実施されているという。
 愛媛県内では全ての公立小中学校と県立高校が参加したほか企業や行政、医療・福祉関係機関などでも防災意識を高めた。
 松山市土橋町の雄郡小学校では午前11時に「緊急地震速報」が放送されると2年生86人が机の下に潜ったり、膝をついて頭部を守る「ダンゴムシのポーズ」をとったりしていた。