愛媛県西条市大町の西条南中学校(西条市大町)の美術部員が、四国や全国の絵画コンクールで次々と入賞している。2009年に部の顧問になった常勤講師の山本英夫さん(61)の指導のたまもので、16年度で退任する山本さんは「さらにレベルアップしてもらい、伝統にしていってほしい」と期待している。
 山本さんは教員として市内の中学校で美術や社会を教えていた。日展や県展に何度も入選経験があるが、美術部の顧問になるのは西条南中が初めて。
 顧問就任後、山本さんは部員の描写力を磨くため、徹底的にデッサンに取り組ませている。
 体育会系のような厳しい部活動だが、結果はついてきた。5年ほど前に山本さんが顧問になって初めて出展した全国コンクールで、学校賞を獲得。その後も受賞者を次々出し、15年には五百亀(いおき)記念館(同市明屋敷)で部員やOBだけで展示会を開いた。