愛媛県内で2014年に新設された法人数は前年比9.8%増の883社だったことが4日までの東京商工リサーチ松山支店のまとめで分かった。調査の公表を始めた2008年以降、最も多かった。東予地域での伸びが目立つ。
 全国の新設法人数は11万9552社(前年比8.5%増)で愛媛は全国18位だった。
 産業別では「サービス業他」の356社(0.2%減)が最多で、全体の4割に上った。次いで建設業(11.9%増)と小売業(27.1%増)の各131社。10産業のうち8産業で増加し、運輸業23社(64.2%増)をはじめ、情報通信業25社(47.0%増)、金融・保険業23社(43.7%増)の伸び率が大きかった。サービス業他と農・林・漁・鉱業29社(25.6%減)は減少した。
 増加率トップの運輸業について松山支店は「四国内での物流拠点の整備が進んでいるため」と指摘した。