松山立てこもり事件 県警が男の説得続ける
24日夜から、愛媛県松山市美沢2丁目のアパートの1階の部屋に包丁を持った40代の男が20代の女性を人質に立てこもっている事件で、県警捜査1課と松山東署などは事件の覚知から約15時間がたった25日正午時点で、引き続き男の説得に当たっている。県警の説明では、捜査員が断続的に男と接触しており、その際に女性の姿を見て安全を確認している。
地元の味酒小学校は25日、現場近くを通る児童の通学路を変更し、教師が通学を見守った。授業は通常通り行い、一斉メールで保護者に事件発生を周知した。村上美子教頭は「児童の安心安全のためにも早く解決してほしい」と話した。
近くの20代の男性は「重装備の警察官がたくさんいて驚いた。いつまで続くのか。周囲の人を巻き込むことにならないか」と心配そうな表情で現場を見やった。
1課によると、2人には面識があるとみられ、女性は24日午後に親族から行方不明者届が出されていた。女性が同アパートにいるとの情報が寄せられ、捜査員が午後8時45分ごろ、確認のために訪問。応対した男がいきなり包丁を見せ、「入るな」と言って部屋に立てこもったという。