愛媛県今治市と広島県でつくる国家戦略特別区域の区域会議分科会が12日、東京都千代田区であり、瀬戸内しまなみ海道沿線3カ所に市が設置している「道の駅」について、民間事業者への設置者変更を区域計画案に盛り込むことを決めた。2016年3月に国家戦略特区諮問会議が設置主体を民間にも広げる方針を決めたのを受けた措置で、国によると国内初の試みとなる。
 市によると、対象施設は「よしうみいきいき館」(吉海町名)と「多々羅しまなみ公園」(上浦町井口)、「伯方S・Cパーク」(伯方町叶浦)。いずれも市町村合併前に旧町が設置し、現在は指定管理者の「しまなみ」(今治市)が運営に携わっているが、受託期間が5年で長期的な事業計画が立てにくいという声があった。
 市は設置者を変更することで、大規模投資や外国人観光客向けの営業展開、サイクリング施設充実などを期待している。