バレーボール えひめ国体
バレーボールは6日、伊方スポーツセンターなど4会場で競技が始まり各種別の1回戦を実施した。
愛媛勢は成年女子が北海道に3―0でストレート勝ちし、準々決勝に進出。少年男子も北海道に2―0で快勝し、2回戦に駒を進めた。成年男子は1―3で静岡に、少年女子は1―2で福岡にそれぞれ敗れた。
7日は成年男女の準々決勝と、少年男女の2回戦を行う。
◇…愛媛勢の成績…◇
▽成年男子1回戦
静岡(選抜) 3(22―25)1 愛媛(選抜)
(25―13)
(25―20)
(25―23)
▽成年女子1回戦
愛媛(CLUB EHIME) 3(25―15)0 北海道(選抜)
(25―11)
(25―16)
▽少年男子1回戦
愛媛(選抜) 2(25―23)0 北海道(選抜)
(25―20)
▽少年女子1回戦
福岡(選抜) 2(24―26)1 愛媛(選抜)
(25―16)
(25―22)
【強烈スパイク絶好調 少年男子】
決勝点を奪った瞬間、少年男子の選手たちは高々と両手を上げ、北海道に勝った喜びをかみしめた。
「やってきたことを出すしかない」(吉田監督)と臨んだ初戦。第1セットは高い打点から繰り出されるスパイクに苦しみ、シーソーゲームになった。吉田監督は「動き自体は悪くない」とリベロの藤時らにディフェンスを細かく指示。25―23で接戦を制した。
勢いに乗った第2セットは、エース村上がサービスエースや強烈なスパイクを決めるなど絶好調。セットカウント2―0で地元の大声援に応えた。
次戦の相手は、2014年のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学大会を制した長崎。主将木村は「自分たちの流れをつくれれば勝機はある」と意気込んだ。
【声援背に国体初勝利 成年女子】
地元の大声援を受けベンチ入りの全12選手が出場し躍動、成年女子は「CLUB EHIME」として待望の国体初勝利を手にした。
主将を務めるセッター松元は「センターとライトを使って勝つのがチームカラー。ライトの大塚が絶好調だったので、センターも生きてきた」と想定通りの展開を振り返る。けがから復調した大塚は「多くの人の支えで今がある」と懸命に腕を振り得点を重ねた。
しぶといレシーブでつないでいくのもチームの持ち味。小平は「レシーブを頑張れば、誰かが決めてくれる」とアタッカーとしてだけでなく、献身的な守備でも貢献した。
「自分たちのバレーをやるだけ」。3人は格上と対戦する準々決勝以降へ気を引き締めた。
【序盤優位 生かせず涙 少年女子】
少年女子の愛媛は、多彩な攻撃で序盤にリードを奪ったが、福岡の追い上げをかわせず、初戦で敗退した。
全日本高校選手権の代表校、松山東雲高メンバーに聖カタリナ学園高の主力を加えて編成した。第1セットは長尾、滝野ら松山東雲勢のほか、聖カタリナのエース大森らにトスを回して相手ブロックを散らして攻撃。26―24で先取した。
第2セット以降は福岡の主力を中心としたパワーのあるスパイクが決まり始め、16―25で振り出しに。第3セットは中盤まで優位に立ったが22―25で落として涙をのんだ。
主将を務めた松山東雲の片上は「応援が温かく、すごくいい雰囲気で試合をさせてもらった。経験を次の全国舞台に生かす」と話した。
【格上相手にあと一歩 成年男子】
成年男子愛媛の初戦の相手は、昨季のVプレミアリーグ覇者・東レが中心で日本代表選手も擁する強豪静岡。敗れたものの、サーブカットなど粘り強く拾う戦いで健闘した。
ふるさと選手のVリーガー5人に社会人、大学生らで臨んだ愛媛は厳しい戦いが予想されたが、地元の大声援を受け躍動。静岡の攻撃をしのぎ、セッター高橋のトスワークや速攻などで主導権を握り第1セットを奪った。
高さに勝る静岡のブロックやアタックに苦しみ、第2セット以降は落としたが、萩山の強烈なスパイクなどで食い下がり「格上相手に力を出せた」と石丸監督。日本代表経験のある37歳の高橋は悔しさをにじませつつ「地元国体に出られて誇り。愛媛の底力は見せられた」と語った。