愛媛県西予市野村町野村の三嶋神社に25日、地元の野村高校美術部が2018年のえと「戌(いぬ)」にちなんだ絵馬を奉納した。縦1メートル、横1.8メートルの絵馬にりりしい秋田犬と富士山を描いている。
 5年連続の取り組みで部員7人が制作。デザインを担当した1年井上遥斗さん(16)によると、生きているような秋田犬のリアルな毛並みや、浮世絵を参考にした雲の表現などにこだわったという。
 受け取った和気利雄宮司(66)は「毎年本当にありがたい。初詣に訪れた住民や帰省客が1年を頑張ろうという気持ちになってもらえれば」と期待していた。
 今治市松木の今治南中学校の美術部員が25日、同市玉川町八幡の石清水八幡神社に来年のえと「戌(いぬ)」の絵馬を奉納し、一足早く迎春ムードに包まれた。
 縦90センチ、横120センチのスギ板に耐水性絵の具で柴犬を大きく描き、周囲に富士山や松竹梅を配置。美術部員16人が約2カ月かけて完成させた。
 2年の安藤千夏部長(14)は「筆を使い分けるなどして犬の色の塗り方を工夫した。多くの人に見てもらい、気持ちよく新年を迎えてほしい」と話した。
 約1カ月は拝殿前に、それ以降は拝殿内に設置される予定。周囲には同部が奉納した過去3年分の絵馬も飾られている。