日本一細長い佐田岬半島の先端部にある三崎高校(愛媛県伊方町)の生徒が、同年代の学生と地域の魅力を語り、親交を深めるイベント「せんたんミーティング」が3日、伊方町三崎の町三崎総合体育館などで始まった。4日まで。
 「三崎おこし」をテーマに特産品開発などに取り組む同校の総合学習の一環。自分たちの活動を広く発信し、同時に他地域の活動を学ぶ機会をつくろうと、地域活性化プロジェクトチームの2、3年生8人が中心となって企画した。
 初日は県内外6高校・大学などの活動事例発表があり、三崎高生や地域住民ら約140人が参加した。須崎高(高知県須崎市)の生徒は地元企業と連携した商品開発や着地型観光プランの作成などの活動のほか、鮮魚宅配便の流通経路を提案し、実際のビジネスプランに採用されていることなどを報告した。
 ほかに、東日本大震災の被災地に観光客を呼び戻すための支援活動や、まちなかに高校生カフェを開いて町おこしに取り組む事例発表などもあった。
 三崎高生は海岸に漂着したごみを活用したイベント実施について紹介。3年の女子生徒(18)は「まちづくりに取り組む他の高校生や大学生と交流することで、新たなつながりができたのがうれしい」と語っていた。
 4日は、三崎高生が三崎地域をガイドするまち歩きを実施するほか、今後の目標や決意を宣言するワークショップを開く。