防火を祈願して寒中水ごりをする伝統行事「愛宕精進」が24日、愛媛県西予市城川町高野子の菊野谷川牛鬼渕であった。地元の男性らが冷水に肩までつかり、1年間の平穏無事を願った。
愛宕精進は地区で火災が相次いだため、1681年に長老が火の守護神「愛宕大明神」を奉ったのが起源とされる。かつては冬至から3日間断食して朝昼晩3回の水行をしていたが、現在は24日に1回だけとなっている。
今年は、住民や子どもらが見守る中、高川小学校の小池源規校長や東光寺の藤井孝道住職(65)、山本武男さん(81)ら男性5人が意を決して滝つぼに。水温8度の寒さに体を震わせつつも必死に耐えて防火を祈った。