生産量全国3位を誇る原木干しシイタケの知名度向上と価格アップを図ろうと、愛媛県森林組合連合会(県森連)はこのほど、独自ブランド「愛媛謹製 原木椎茸(しいたけ)」を立ち上げた。原木干しシイタケは東京電力福島第1原発事故の風評被害などで価格低迷が続いており、「愛媛産」を打ち出すことで現状の打破を目指す。
県森連によると、2013年の県内生産量は大分、宮崎に次ぐ266トン。ただ産地としての知名度が低いため、他県産と交ぜられて「国産」として販売される。東日本大震災後に国産品から放射性セシウムが基準値を超えて検出されたこともあり、震災直後に1キロ4026円だった県森連の市場価格は3000円前後と低迷している。
 県森連は独自ブランドを創設することで高級感を出し、他県産と交ぜられるのを防ぎたい考え。ブランドのロゴはシイタケを連想させる茶色を使用し、交差する2本の直線は合掌形に組んだ「ほだ木」をイメージした。