防災行政無線、全戸デジタル運用開始 西予
愛媛県西予市は1日から、野村地域で防災や行政情報を放送する「デジタル防災行政無線」の運用を始める。デジタル化で音質が鮮明になるほか、全国瞬時警報システム(Jアラート)へ接続し、緊急地震速報などが瞬時に放送できるようになる。受信機は約4000戸の全家庭に整備した。
市危機管理課によると、従来の整備から30年以上経過したための更新で、市内では初の取り組み。市役所に親局を新設し、緊急・平時放送を流す。市野村支所や公民館などには遠隔制御装置を設置し、親局を通じた情報配信も可能。屋外拡声子局は109基置いた。総事業費は5億3703万円。
市内では、南海トラフ巨大地震などで津波の危険性がある沿岸部の三瓶、明浜の両地域で2017年度の運用を目指すなど順次、整備を進める方針。