愛媛県愛南町と高知県宿毛市の県境に位置する篠南(ささな)地域の恒例イベント「県境篠山騒動どろんこサッカー大会」が6日の第25回大会で終了する。少子高齢化による運営スタッフの減少などが理由で、住民有志の手で歴史を重ね、観客を含め1000人超を集めてきた大会は惜しまれながら幕を閉じる。
 大会は地元の南宇和高校サッカー部が全国高校サッカー選手権大会を制覇した翌年の1991年にスタート。愛南町正木と宿毛市山北の両地区住民でつくる「篠山クラブ」が地域を盛り上げようと開催してきた。
 篠南地域は高齢化や人口減少が進んでおり、現在は150世帯ほどの集落で、クラブのメンバーは35人。例年、ボランティアスタッフを募集しているが、最近は数人の応募しかないなど人手の確保に苦労しており、大会に幕を下ろす苦渋の判断となった。
 6日は、愛南町正木の篠山小中学校横の田んぼで午前8時半にキックオフ。一般、女性の両部に計49チームがエントリーし、トーナメント方式で優勝を争う。会場ではどろんこフラッグスや、餅まき(午後2時)などもある。