愛媛県開発のデルフィニウム新品種「さくらひめ」のブランド力強化を図るため、県は働く女性をメーンターゲットとしたPR活動に力を入れる。さくらひめをイメージした観光商品などを企画するほか、東京都心とシンガポールに関連ショップを開設する。4日発表した9月補正予算案に事業費3843万円を盛り込んだ。
 さくらひめは県農林水産研究所(松山市)が開発し、今年2月に品種登録された。デルフィニウムでは珍しいピンク色で、従来品種より花数が多い。12月~翌年6月に3回収穫でき、2014年度は今治市や大洲市などの農家19戸が8アールで約7600本を収穫した。
 事業では、デザイナーや百貨店関係者らによるブランド企画委員会を設置し、具体策を検討する。