伊方再稼働反対アピール文 脱原発首長会議会員
「脱原発をめざす首長会議」の会員になっている高知県などの元市町村長3人が5日、高知市で会見し、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働に反対するアピール文を発表した。原発からの距離で区切っている国の原子力災害対策指針を「周辺自治体では有効な避難計画を立てることができない」と批判している。
アピール文は高知県の四万十市や四万十町、黒潮町など県西部を中心とした元首長8人と首長会議の世話人で元茨城県東海村長の村上達也氏の連名。高知県の尾崎正直知事と全34市町村に送付する。
アピール文は4月に改定した原子力災害対策指針から原発30キロ圏外の防護措置に関する記述が削除された点を批判。「原子力災害に対応しようとしている自治体の現状と課題を直視していない」と指摘した。