仙台との絆に思いはせ 伊達博物館の特別展開幕
宇和島伊達400年祭と、仙台市との姉妹都市40周年を記念した愛媛県宇和島市立伊達博物館の秋期特別展「仙台と宇和島―政宗からの遺風と両家の爛熟(らんじゅく)期」を前に18日、同市御殿町の同館で開展式があった。関係者約70人が宇和島、仙台両伊達家の歴史的つながりに思いをはせ開催を祝った。会期は19日~11月23日。
両家に伝わる華やかな武具調度や、絆がうかがえる史料を中心に計84点を展示する。
「伊達政宗頭骨石膏(せっこう)型」(仙台市・瑞鳳殿=ずいほうでん=所蔵)は、1974年秋に着工した政宗の墓所「瑞鳳殿」再建の際、発掘された政宗の頭骨を基に制作した石膏型。これを科学的に調査し復元した「伊達政宗復元容貌像」もあり、リアルな政宗像を伝えている
開展式では、宇和島伊達文化保存会の伊達宗信理事長が「400年祭が始まって約半年。宇和島と仙台のつながりを見てもらいたい」とあいさつ。仙台伊達家18代当主の伊達泰宗さんも「特別展を通じて、両家が強い絆で結ばれていることを多くの人に感じ取ってもらいたい」と述べた。