サンゴの群生や色とりどりの熱帯魚が美しい愛媛県愛南町鹿島で19日、一風変わった結婚式が開かれた。式場の舞台はなんと海中。誰でも気軽にダイバー気分を楽しめるシーウォーカーを使った試みで、新郎新婦が青い海に永遠の愛を誓った。
 挙式したのは同町内泊のダイビングインストラクター角田善彦さん(27)と高知県宿毛市の環境省臨時職員笠貫ゆりあさん(27)。シーウォーカーを運営する西海観光船と町内のウエディングプランナーが観光振興を兼ねて初めて企画した。
 ウエットスーツの上からタキシードとウエディングドレスをまとった新郎新婦は、シーウォーカーのヘルメットをかぶり、水深3㍍ほどの式場へと潜水。海中展望船内から親族や職場関係者らが見守る中、結婚証明書にサインしペアリングを交換。新郎新婦と一緒に潜ったダイバー仲間らは拍手の代わりに泡を出し、晴れの日を迎えた若いカップルを祝福した。